新聞記事に以下のような説明文が掲載されていました。自己資本比率について学んでいきましょう。

【総資産のうち、自己資本の割合を「自己資本比率」と呼ぶ。この値が高いほど財務の健全性も高いといえる。金融機関が融資の審査をする際に重視し、低ければ融資を受けられない可能性もある。事業活動の失敗で最終損益が赤字となったり、保有する資産の価値が目減りしたりすると自己資本は減少する。】

【「債務超過」は、業績の悪化が続き、自己資本がマイナスとなった状態を指す。企業の資産を全て換金しても負債を返しきることができない危機的な状況を意味する。債務超過が続けば、東京証券取引所の上場廃止基準に抵触する可能性もあり、新たに株主から資金を集める必要が出てくる。新型コロナウイルス禍で、債務超過となる企業の増加が懸念される。】

 

自己資本力を知る

自前の資金力は「自己資本比率」でわかる

会社の資金が、多いか少ないかによって、経営の選択肢が広がったり、狭くなったりします。
自己資金が十分にあれば、積極的に事業を拡大することが可能です。
反対に自己資金が不足している場合は、銀行からの融資など資金援助を受けなければなりません。
会社の資金力は自己資本比率でわかります。
自己資本とは「純資産」のことです。

 

自己資本比率の計算式は、つぎにとおりです。

 

自己資本比率(%)=(自己資本÷総資本)×100

 

[例]A社とB社の自己資本比率をみてみましょう。    (単位:百万円)

A社

資産        100 負債       30
純資産      70
資産        100 負債・純資産   100

 

 

B社

資産        100 負債       80
純資産      20
資産        100 負債・純資産   100

 

 

それぞれの会社の自己資本比率は、次のとおりになります。

A社の自己資本比率は、つぎのとおり。

70(%)=(70÷100) ×100

A社は、資産全体に占める純資産が、70%もあり、十分な資金があること判断できます。

 

B社の自己資本比率は、つぎのとおり。

20(%)= (20÷100)×100

 

B社は、自己資本比率が20%に過ぎず、自己資金力が不足しているといえます。

自己資本比率が、大きければ自己資金力が充実し、経営が安定していることを意味します。逆に小さければ、自己資金力が少なく、経営基盤が脆弱(ぜいじゃく)なことを意味します。

 

 

・資産に占める「純資産」が大きく、自己資金力が充実している会社

              資    産 負      債
 

純資産(自己資本)

 

 

 

 

・資産に占める「純資産」が少なく、自己資金力が不足している会社

               資    産  

負    債

 

純資産(自己資本)

 

 

 

投稿者プロフィール

伊達敦
伊達敦
東京都武蔵野市。
決算書の見方、経営分析などマネジメントに知悉している商社勤務の実務家。
統括責任者として全国3000社を超える販売店及び代理店の経営実態の把握、
経営指標の分析に辣腕を発揮した。
また霞が関の中央官庁との交渉窓口も担当する。
独創的な決算書解説や経営分析理論は、海外でも高く評価され、著書は海外でも翻訳されている。
商業高校出身の為、簿記の基本を学び、大学で簿記理論を体系的にしっかり学んだ。
大学在学中は、会計学の大家、中村忠教授、飯野利夫教授から 指導を受けた貴重な経験を持つ。
おもな著書 「まだ若手社員といわれるうちに知っておきたい会社の数字」講談社刊
中小企業研修協会代表。ファイナンシャルプランナー。
欅坂46、櫻坂46の大ファン。DVDをすべて揃えている。推しメンは、関有美子。