純資産の増加は「貸方」,減少は「借方」に記入する

「純資産」グループの基本的な仕訳をみていきましょう。
おもな純資産グループの勘定科目を復習すれば、つぎのとおりです。

・資本金 ・資本準備金  ・利益準備金など

純資産の仕訳の基本ルールはつぎのとおりでした。

借方に「減少」、貸方に「増加」となります。

 借方 貸方
 減少 増加 

 

資本金の仕訳

会社をはじめるのは、お金が必要です。まったくお金がなければ、会社をはじめることはできません。
会社をはじめるにあたって、会社へ出すお金のことを「元入れ」といいます。

元入れは、資本金であらわされます。

 

[取引例1]

店主が現金100万円を元入れして開業した。

 

 借方 貸方
 現金1,000,0000 資本金1,000,000

 

店の開業のための出資は「資本金」となります。
純資産の増加は「貸方」となります。

[取引例2]

店主が、お店のお金10万円を私用で引き出した。

 

 借方 貸方
 資本金 100,0000 現金 100,000

 

個人商店などの店主の場合、お店のお金を私用で使うときがあります。
このことを「資本の引き出し」といいます。資本の引き出しは、「資本金」の減少になります。
したがって、「借方」に記入されます。

 

資本準備金の仕訳

資本金は、一部を資本金としないことが認められています。
資本金としなかった部分は「資本準備金」となります。

 

[取引例]

株主より現金300万円の出資があった。
このうち100万円は資本金にしないものとする。

 

 借方 貸方
 現金 3,000,000    資本金  2,000,000

資本準備金 1,000,000

 

 

 

投稿者プロフィール

伊達敦
伊達敦
東京都武蔵野市。
決算書の見方、経営分析などマネジメントに知悉している商社勤務の実務家。
統括責任者として全国3000社を超える販売店及び代理店の経営実態の把握、
経営指標の分析に辣腕を発揮した。
また霞が関の中央官庁との交渉窓口も担当する。
独創的な決算書解説や経営分析理論は、海外でも高く評価され、著書は海外でも翻訳されている。
商業高校出身の為、簿記の基本を学び、大学で簿記理論を体系的にしっかり学んだ。
大学在学中は、会計学の大家、中村忠教授、飯野利夫教授から 指導を受けた貴重な経験を持つ。
おもな著書 「まだ若手社員といわれるうちに知っておきたい会社の数字」講談社刊
中小企業研修協会代表。ファイナンシャルプランナー。
欅坂46、櫻坂46の大ファン。DVDをすべて揃えている。推しメンは、関有美子。